彫刻

使用する材料にトルエンや有害なもの(ガラス繊維の塵芥)があるので準備と計画性が大事です。

木、石、土、金属などを彫って、刻んで、立体物で表現する技法です。

最近では、アルミニウム,プラスチック,ガラスなどを素材にして作られる彫刻作品もあります。

 

彫刻には大まかに二タイプあります。

彫刻(ちょうこく) 石、木、などの素材を彫りこんで立体像を作ること彫刻は硬い物質を削いでいき、作品を残していく所が面白い。
彫塑(ちょうそ) 粘土や石膏(せっこう)など、骨組に肉付けして作ること彫塑(ちょうそ)は柔らかい物質を重ねて削いでを繰り返すので、

人間のダイレクトな動きとタッチが表現されやすい所が面白い。

 

 

 

 

素材に分けて見て行きましょう。

 

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彫刻におススメの木は、朴の木 (ほおのき)かシナの木です。

朴の木は彫刻にはよく使われていますが、シナの木は彫りやすいので始めての方にはお勧めできます。

 

滑らかでキレイに仕上がるからです。

ナイフはこちらがおススメ。大きいカットも細かい細工も可能で、幅が広いからです。

完成したらニスを塗って、光沢を与えて、完成です。

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当然ですが、重いし硬いので、パワーと力がいります。

とちゅうでくじけそうになった時、電動彫刻刀が欲しくなると思いますよ。笑

しかし比較的柔らかい石もあります。

テン刻は初心者にもおススメの削りやすさです。

 

それだけエネルギーの要る素ですが、だからこそ、完成した時はひとしおに嬉しいです。

石という宇宙の原石を、人間の手によって、造形美を与える。。。なんともロマンチックです。

石ほどに硬い意志や強いメッセージを表現したい方には、ピッタリだと思います。

 

石膏は身近で削りやすいので人気です。

こんなののから始めてみると、彫刻が身近になって楽しくなるのではないでしょうか?

粘土

子供から大人まで幅広く楽しめるので、人気な技法です。

作った後に色を塗って完成させてもいいし、

色つきの粘土で完成させてもいいし、

粘土もピンきりで色々な種類がありますので、お好みにあう粘土を探してみてください。

細かい部分を制作する時は、それ用の道具を使うとラクですよ。

大きな作品を作りたい場合は、まず骨組みをつくり、そこに粘土を肉付けしていきます。

 

金属

①粘土で原型(塑像そぞう)を作る、

②石膏で型を取る

③ブロンズなどの金属を型に流し込んで、粘土を金属に置き換えて作品完成

 

 

FRP  繊維強化プラスチック

taro-sculpture-Tree-Man©岡本太郎記念館

①粘土で原型(塑像そぞう)を作る、

②石膏で型を取る

③離形材を塗る

④グラスファイバー(ガラス繊維)を貼り付ける

⑤樹脂を塗りこむ(流し込む)

⑥固まって、表面を整えて完成

注意:使用する材料にトルエンや有害なもの(ガラス繊維の塵芥)があるので準備と計画性が大事です。

 

3Dプリンター

現代は3Dプリンターという画期的なプリンターが発明されたお陰で、

彫刻作品の仕事効率がグーーーーン!!と上がりました。

試作品を作るでもいい、完成作品を作るでもいい。

これから彫刻にチャレンジしたい方は、3Dプリンターを駆使できた方がはるかに仕事効率がいいので、おススメです。

そのためには、3Dプリンター用の3DCGソフトや3DCADファイル図面を作る必要があります。

やり方を覚えてしまえば、サクサクと作れますので、是非早めに習得しちゃって下さい。

3DCAD図面のおススメ

初心者用

Meshmixer

ダウンロードしたら使えるようになります。操作方法も簡単で直感的なので、3DCG初心者にはおススメできると思います。

上級者用

Zbrush

ハリウッド映画CG製作でも使われている有名なソフトです。上級者向けなので、慣れるまでには時間がかかると思いますが、慣れてしまえば、アニメーション制作、彫刻制作、人形制作、などできることの可能性がグーーんと広がりますし、仕事にも繋がる可能性も高いので、やる気のある方は早めに習得しちゃってください。

英語オンリーなので、初めは参考資料見ながら慣れた方が効率がいいですよ。

日本でZbrushの教科書といわれている教材DVDがこちら。本当に分かりやすく親切丁寧に教えてくれるので、助かりました。

次のステージだとこの教材がいいと思います。

家庭用のお手頃な3Dプリンターも販売され始めましたので、家に一台あると、仕事効率もグングン上がって、最高ですよね。